紹介

美由紀さんプロフィール
35歳の時、実母が認知症の診断を受ける。診断3か月後「日本一の介護士になろう！」と心に決め、座学だけで取得できる資格を取得。その後、介護職員初任者研修も取得したが、昼も夜も介護は無理だと思い介護士への道は諦める。
時短勤務・在宅勤務等を経て会社員を続けていたが、様々なストレスから会社勤めに限界を感じ、2021年に独立。
母の混乱が落ち着いた頃、「介護って大変だけど、楽しい」という気持ちを常々口にしていたことから、仲間の勧めでYouTubeチャンネルを開設。『認知症』や『介護』という言葉が持つネガティブなイメージをポジティブに変えたい一心で前向きな情報を発信中。うつむきかけている介護者に寄り添い、笑顔で楽しく介護ができるようにアドバイスしている。

順子さんプロフィール
66歳の時（2014年9月）、認知症と診断される。アルツハイマー型認知症（重度）・要介護度3
結婚後、1997年までは夫婦で自営業を営んでいたが、夫他界後は様々な仕事に就き、診断前までパート勤めをしていた。ある日突然仕事を辞めて帰宅。当時、すでに日時の管理が困難になっており、無断欠勤や遅刻等のトラブルがあったのではないかと推測する。
現在は主治医の先生が「典型的な認知症の進行状況。しかし、今の状況は医学的には全く説明ができず理解ができない。今までにこんな患者さんは見たことがない」と驚かれるほど状態が安定。これこそが、認知症が進行した本人さんや家族の皆さんに希望を与えられるのではないかと、様々な啓発活動に一緒に参加している。

主治医の先生より
認知症と診断されても機能を維持し、元気に活動している方々は確かに希望になります。しかし、月原さんのように進行する方が圧倒的に多いです。月原さんは順調に教科書通りに進行しているにも関わらず、自分で歩いたり、ご飯を食べたりできることは奇跡に近いです。この状態の方は、ほぼ施設に入所していたり、ベッドの上の生活になられているケースが多いです。だから、どんどん月原さんのことを皆さんにお伝えしてください。

紹介

京都大学医学部卒業。医学博士。福井赤十字病院、京都大学大学院、大阪バイオサイエンス研究所、ドイツ・ザール大学生理学研究所などで臨床・研究を行い、1999年、京大病院にもの忘れ外来を開設。2012年9月よりオレンジカフェコモンズを運営。2016年4月より現職。日本老年医学会理事・専門医。日本認知症学会専門医。2016年度日本認知症ケア学会・読売認知症ケア賞（奨励賞）受賞。
著書に「認知症カフェハンドブック」（2015年）、「ようこそ、認知症カフェへ」(2017年)等がある。

紹介

大学病院等で秘書として勤務してきた。43歳の時にアルツハイマー型認知症の診断を受けた後、デイサービスのスタッフ、各地でピアサポートや講演を行うほか、空港のユニバーサルデザイン等にも参画。出版を機に、子どもたちとの語り、学生への講義にも力を入れる。

☞さとうさんから一言
『認知症は特別なことでもありません。認知症と診断を受けても「わたしは、わたし」「あなたは、あなた」何も変わりません。ひと足先に認知症になっただけ。大切にしている言葉は「いまを生きる」共に手を取り合っていきましょう。』